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体験談1

Aさんは仕事の関係上、南アジアの某国への在住が始まりました。

それまで海外に在住したことがないAさんは、発展途上国への在住を大変心配していましたが、Aさんの周囲の地元の人々はみんなAさんに親しく話しかけ、Aさんを歓迎してくれました。

Aさんの住居はその街でも裕福な家庭の家のアネックス、母屋と続くバストイレ付の1室をあてがわれました。

玄関を含む部屋のカギはしっかりとかかり、Aさんがカギを掛ければ誰も部屋に入ることはできませんでした。

また、管理人である大家の方はとても親切な人でした。

Aさんはそこで貴重品を全て鍵のしっかりかかるスーツケースの中に隠し入れていました。スーツケースのカギはいつも持ち歩き、スーツケース自体をチェーンロックでベッドにくくりつけていました。

Aさんの日常生活はウィークデーは朝7時30分になると出勤し、夕刻は7時頃に家に戻っていました。休日はあまり外出せず、家の中で大家さん家族と過ごしたりしていました。

数か月たった休日のある日、Aさんは一日中殆ど外出をせず家にいましたが、夕刻暗くなってから大家さんに呼ばれ、近所の家に一緒に届け物を運んで欲しいと頼まれました。

Aさんは喜んでOKし、大家さんと2人で出かけました。その届け先は徒歩で15分もかからないごく近所の家で、大家さんの家には高校生の息子が留守番をしていたので、Aさんは部屋のカギを掛けずに出かけました。

30分ほどして家に戻ると、部屋の中にあったAさんのスーツケースは見事に無くなっていました。

驚いたAさんが留守番をしていた大家の息子さんに何が起こったのか聞いてみました。彼は泣きながら「知らない、知らない」の一点張りでした。彼がスーツケースを盗んだ様には絶対に見えない様子でした。

ただ、周囲を注意深く見まわすと、息子さんがテレビを見ていたリビングからは見えない台所の小窓が開いていて、キッチンテーブルに泥が付着していたので泥棒がどうやって侵入したか予想できたのでした。

Aさんは所持金全部とクレジットカード、パスポートを失ってしまいました。

すぐに警察に届けましたが、盗難証明書を発行してくれただけで、「戻ってくるはずがない」と決めつけて、何の捜査も行ってくれませんでした。

犯人はAさんと大家さんの行動を知っている者、家の中でもAさんの部屋の位置を知っている人、すなわち、ごく身近な近所の人であることは素人でも予想できることです。

この事故はAさんが貴重品の全てを家に置き放しにし続けたため、また、いかにも大切なものが隠してありそうな場所に貴重品をまとめて置いておいたために起こった事故なのです。

体験談1

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